中央省庁の一つで知名度は十分ですが、職員の業務内容やキャリアパスなどはイメージしづらい側面があります。そうした点を考慮しながら環境に関する4つのテーマを設定し、世代別の職員の方々に語っていただきました。
構成をエディトリカルに展開すことでいま省が取り組む4テーマ(地球温暖化 / 原発汚染土 / リサイクル / 絶滅危惧種保護)をリアルに伝え、環境問題に関心のある学生の興味を引くよう工夫しました。
2020年1月に誕生したばかりの行政機関なので、組織としての実績が何もない中での制作が求められました。またIR法のもと「何をするために生まれた組織なのか」を正確に学生に理解させる必要もありました。
組織名そのものに十分にインパクトがあり、そこをいかにうまく利用するかがポイントでした。「行政機関でありながら新卒の第一期生を募集する」機会は滅多になく、そこをストレートに訴求しました
公安警察ではなく、法務省管轄の諜報機関で米国のCIAに類する組織です。そのため謎な部分が多い上にあからさまにできないことも多く、原稿作成は困難を極めました。進行中も厳しいご指摘を何度もいただきました。
リクルーティングツールでは職員の声を届けることは必須であり、掲載不可項目が多い条件下でいかに「ヒューミント」の業務をリアリティを持って伝えるかに腐心しました。
外資系金融会社独特の存在感をそのままストレートに伝えるよう務めました。ややブラックボックス的なイメージのある仕事内容ですが、社員の一日のスケジュールなども織り交ぜながらコメントを通じて極力詳細に紹介しました。
臨場感のある写真を多用し、人材の多様性を中心に訴求しました。またデザインはホワイトスペースを多用し、スタイリッシュで知的な雰囲気が印象として残るよう細部にわたり工夫を凝らしました。
大手ゼネコンであり、土木や建築など幅広い工事現場での業務が求められます。ゼネコンゆえの工期の長さと現場での社員の成長はある意味リンクしており、工事が進むにつれ若手社員も成長し、それを先輩が時に厳しく見守ります。
「現場主義」をコンセプトに、中堅社員と若手社員という組み合わせで表現。現場で育ち・育てるというある種職人的な世界の魅力を伝えました。施工中のビルや道路、トンネルに潜りながらの撮影でした。
NEXCO3社のシステム開発運用を一手に担う会社です。高速道路とITに接点は見つけづらいですが、実はETC、混雑情報、安全管理、事故処理、サービスエリアの買い物の決済、スマホ用アプリまで幅広く導入されています。
その「見つけづらい」部分にフォーカスを当て、理系学生を中心に興味を持ってもらうことがポイントでした。クルマ社会の日本での高速道路の役割や、安全性向上の意義などを職員に語っていただき、システムでインフラを支える面白さを訴求しました。
人数は限られているものの、毎年ハイレベルな採用に成功している企業です(旧帝・早慶、院卒クラス)。同社の特徴である「独立形ベンチャーならではの自由な風土」に着目し、多彩な人材と職場環境を司る制度を伝えることに力点を置きました。
小学生が使う「図鑑」をパロディにし、同社の社員を人物図鑑のスタイルで紹介。主人公の人柄・仕事内容・入社同期・スケジュール等を伝えながら、同時に各種制度をからめて社風の特徴を訴求しています。さらに、読後に同社が求める人物像が理解できる構造になっています。
バブル崩壊後の厳選採用時代に作成しました。ハウスメーカーの営業職についてその実態をありのまま伝える企画です。無駄な装飾を省き、モノトーンの写真とテキストのみで展開しました。
内容の多くを「厳しい仕事である」と伝えながら、最後にそれでもこの仕事を続けている主人公の思いをリアルに伝えるよう努めました。リクルーティング広告パンフレット部門全国1位をはじめ数々の賞をいただきました。
世界最大級のメガバンクであるHSBCですが、日本国内ではリテールは撤退し法人のみ金融サービスを提供しています。法人向けのイニシャルな事業説明資料として活用していただくよう作成しました。
グルーバル展開と豊富な実績、盤石の経営基盤などを見込み顧客に分かりやすくご理解いただけるよう、可読性の高さを意識しながら気をてらわずストレートにレイアウトしています。
福島県にある羽鳥湖高原の別荘に投資し、家賃収入を得る金融商品のご案内です。コロナ禍でのワーケーションが注目される中、にわかに需要も拡大しています。商品の性格上、ターゲットは富裕層が軸となります。
富裕層のお手元にはこうした金融商品のパンフレットは山ほどあり、その中で商品の優位性(投資収益性)を真摯にわかりやすく伝えることがポイントでした。初版で掲載した物件は完売し、現在は第2期分譲へと移行しています。
医歯薬専門予備校である同校には、大学医学部・薬学部、ひいては医者や薬剤師など医療関係機関での就労を目指す生徒が集まります。授業は非常に専門的かつ高度で、講師にも独特の受験感を持つ異才が集まっています。「絶対に合格させる」という気概を常に発散しています。
普段の授業に加え、夏期講習や冬期講習などもまじえてドキュメント風に紹介しました。特に講習は都内のホテルを借り切って行われるため、受講生は24時間態勢で受験勉強に集中することが出来ます。そのあたりのリアル感をモノトーンの写真と硬質なコピーで紹介しました。
大手ハウスメーカー・ミサワームのグループ会社で、リフォームを専業としています。リフォームには、新築の家を建てのるとはまた違う面白さがあり、その点がしっかり伝わるような企画・コピーを考えました。
リフォームの場合、その業務のほとんどが「実際にいま施主様が住んでいる家」に手を加えるので、仕事の緊張感や達成感は大きいものがあります。その特徴をしっかり伝えつつ、ミサワブランドの信頼性にも言及しています。
住友商事のグループ会社で、機械・電機・情報通信・建築設備という4つの技術製品に特化した商社です。住商グループとしての信用力と、メーカー系列でないために商材の幅が幅広いという特徴を魅力的に伝えるよう展開しました。
商社ですので営業職の採用が中心ですが、商材によってアプローチが全く異なる面白さをアピールしました。商社は単にマージン商売と捉えられがちですが、実は技術的提案や企画力、プロジェクト組成など様々な用件が求められ、その面白さを盛り込みました。
同学部の知名度向上が何よりの狙いです。中部エリアの農学部はそれほど数は多くないですが、最大のライバルである名古屋大学農学部を意識し、より広域から生徒を集めることを狙って関西や関東などにも出稿を計画しました。
農学部で育てたカーネーション酵母を素材に、愛知県の研究機関と日本酒を共同開発したことに注目。その技術力や研究の面白さを表現し、魅力を訴求しました。電車や空港、アエラ等の全国誌などにも掲載されました。
本とコミックの情報マガジン「ダ・ヴィンチ」でしばしば掲載される記事風のペイドパブリシティです。読者層を考慮して著名な作家に登場していただき、広告本来の目的である商品の魅力をご本人のコメントを交えながら訴求しまていす。
・上/北方謙三氏に「小説の小道具」というテーマでバーボンの描写についてそのこだわりを語っていただきました。
・下/赤川次郎氏に、ご本人のミステリー作品を原作にしたゲームソフトをベースに「ミステリーの書き方」について語っていただきました。
NYで日産のバネットがタクシーの主流になっていますが、日本でも同様な動きがあり、その第1号車のデザインをしました。セダンが主流の日本ではワンボックスのタクシーが見慣れないため、タクシーとしての存在感を立たせる工夫が求められました。
タクシーであることを主張させるため最も目立つボンネットに大きくTAXIと表示。また車椅子での利用ができるのでアイコンで表示しました。国交相のレギュレーションやメンテ上の理由で制約が多く、難しい作業になりました。
「ローソン」のハイクオリティ業態「ナチュラル・ローソン」。その名の通り自然をテーマに「美しく健康で快適な」ライフスタイルを提供しています。このお弁当「花楽膳」は京都の料亭のタイアップ商品で、食材にこだわった”コンビニ弁当”の枠を遥かに超えた商品です。
お弁当自体の見た目にインパクトがある(コンビニでこれを売っているのか的な意味)ので、それをそのままストレートに伝えるよう真俯瞰から撮影、背景も白にして高級感を打ち出しました。キャッチコピー部分のデザインはお弁当の9マスの矩形がモチーフです。
ミュージカル「big」の劇場(東京国際フォーラム)内で販売されたパンフレットです。家族連れで楽しめる演目で、夏休み期間中に上演されました。舞台は3年間続き、初演時は主演・唐沢寿明、ヒロインに酒井法子、再演時は真矢みきと豪華な役者陣そろいました。
「家族で楽しめる楽しいステージ」なので、パンフレットそのものも“楽しい”媒体であることを目指しました。舞台裏のこぼれ話やキャスト、スタッフのコメント、舞台上で実際に使用されている大道具・小道具の紹介まで盛りだくさんな内容で編集しました。